京都で注文住宅を建てる時に気になる疑問質問をまとめてみました。家づくりの参考にして下さい。
京都の注文住宅の相場は、木造で1,997万~3,191万円、鉄骨造で2,712万~4,115万円、RC造で5,450万~7,575万円となっています。
また、平均延床面積は木造で34.6坪、鉄骨造で39.4坪、RC造で64.9坪となっています。
京都府では特色のある景観を守るために、家づくりに関して規制がもうけられています。景観形成のルールとして、建物の屋根形状や外壁の色彩、用途、規模、緑化、屋外での広告物の表示基準などがあります。
地区の特性に合わせてデザイン基準を定めているので、京都=和風が必須というわけではありません。
和風のデザイン基準は、例えば旧市電外周線の内側、東山山ろく、伏見旧市街地などの地区、世界遺産周辺の地区などです。
デザイン基準を定めていない地区では自由度の高い家づくりができます。
●京都の気候に合った家を建てる
昔から京都の気候は夏は蒸し暑く、冬は寒いと言われています。三方を山に囲まれている京都盆地は寒暖の差が大きく、年間を通して風が弱いという特徴があります。風が吹かないものですから夏の暑さは「油照り」、冬の寒さ「底冷え」はなどと表現されるほどです。
そのため、気候といかに上手く付き合っていくのかは京都の人々にとって大きなテーマでした。先人たちは知恵をしぼり、夏と冬を快適に過ごせるようにさまざまな工夫が生み出され、今でも京都の家屋に受け継がれています。
京都で家を建てるのであればテーマは「外気温のコントロール」になります。夏と冬は外気をシャットアウトしながら、春と秋には窓を大きく開けて空気を取り込むことができることが重要です。
●風の通り道を作って涼しく
基本的には風の流れる通り道を確保してあげること。風上と風下に大きな窓を作ってあげることで風の動線を邪魔することのない開放的な間取りになります。
また、熱い空気は部屋の天井付近に溜まりやすいので、高い位置にも窓を作ってあげることで熱を外に逃がすことができます。
●直射日光を避ける
ほかにもすだれをかけることで直射日光が室内に入り込まないようにすることで、部屋が暑くならないようにする工夫も必要です。京都では夏になると葦戸(よしど)と呼ばれる、障子やふすまにすだれをはめ込んだ建具を使うことで、通気性の高い環境を作る習慣があります。
また、中庭には京都らしい坪庭を作ってあげれば、視覚的にも涼しさを演出することが可能です。ほかにも風鈴を吊るしたり、床には藤むしろを敷き詰めるなどすると音や足の裏で涼を取ることができます。
●熱を逃がさない工夫
冬の底冷えをしのぐにはまず暖房で温まった部屋の熱を逃がさない工夫が必要です。室内で温まった空気の約58%は窓から逃げると言われており、まずは窓から熱が逃げるのを防ぐことが最優先です。
まず手軽にできる対策としてカーテンが挙げられます。カーテンを保温性の高い厚手のものを使用します。カーテンには保温性のランクが付けられているものもあり、SAランクからCランクまで定義されています。一番熱を逃さないのはSAランクです。
選ぶときにチェックしてみると良いでしょう。また、元から裏地がついていないカーテンであれば、裏地を付けられる裏地ライナーも別で購入すれば保温性能を上げることが可能です。
カーテンは長さも重要です。冷たい冷気は床に下がって部屋に入り込んでくるので、床に付くぐらいの長さのカーテンを使うことで隙間から冷気が入ってくるのを防ぐことができます。
同様に、上部にはリターンと呼ばれる返しをつければカーテン上部の隙間から冷気が漏れて入ってくることを防げます。
カーテンの色も寒色系よりも暖色系のものを吊るすようにしましょう。視覚効果によって3度ほど暖かく感じることができるそうです。夏には夏の、冬には冬のカーテンを用意することで部屋の雰囲気も変えられるのでおすすめです。
断熱効果を上げることで、冬は暖かい空気を逃さず、夏は部屋を冷やしやすくなります。これは部屋の環境を快適にするだけでなく、冷暖房費にも好影響を与えます。
断熱対策をしている家としていない家では年間で数万円も冷暖房費が変わってくるという話もあります。
●床の断熱
最近の家ではフローリングが多く、とくに底冷えする京都では足元の寒さに悩まされる人も少なくありません。可能であれば床暖房を導入したいところですが、予算がなければ厚手のカーペットでも十分な効果を得ることができます。
とくにパイルという立毛の素材のものは、立体構造で空気を含んでいるので保温性が非常に高いのでおすすめです。
●高性能な断熱機能を持つ障子
和の趣を取り入れながら保温性を高めたいのであれば、内障子がおすすめ。窓の内側にもう一枚障子の冊子を入れることで二重カーテンに匹敵する高い断熱・保温効果を期待できます。
障子には紙と紙の間に空気の層ができることで断熱効果を生み出すだけでなく、障子紙が持つ多孔性という性質によって自然と換気をしながら空気を浄化してくれる作用があります。冬は暖房で締め切りになることが多く、汚れた空気が循環してしまいがちですが、障子を利用することで自然と換気も行えます。
●障子の良さを考え直す
障子のメリットは断熱効果ばかりではありません。障子は差し込んでくる日光を拡散し、やわらかな光を部屋に届けます。穏やかな明るさは部屋に落ち着きを与え、直射日光を浴びるよりもストレスを軽減するとも言われています。
光を分散させるから部屋が暗くなるかというとそういうことはありません。障子は部屋に入った光を反射させて照明効果を上げる効果もあります。
洋風な家造りも悪くはありませんが、この機会に和風モダンな作りにしてみてはいかがでしょうか。
「坪単価○○万円」とよく見かけますが、実際にその価格で本当に注文住宅が建つとは言えません。
坪単価の表現方法にはルールがないため、実は各社バラバラ。法定の延床面積で計算しているところがあれば、一方で吹き抜けやベランダ、玄関ポーチなどを含めて計算しているところもあります。
また坪単価の中に仮設足場や設計料が含まれていたりいなかったりもします。
実際には注文住宅はオーダーメイドのため、希望や敷地状況などにより変わるのが一般的。「坪単価○○万円」では会社を選ぶ際の目安にはならないことを覚えておきましょう。
家を建てる時にハウスメーカーと工務店、どちらにしようか悩んでいる方は多いと思います。京都を気に入って住み続ける予定の方は、アフターフォローをしっかり行ってくれる地元の工務店が一番です。
地元の工務店はOBの方からお客さんを紹介してもらいながら新築やリフォームを行うことが多いため、OBの方を大切にしてくれるところが多いといいます。
また社長自身が打ち合わせをしたり設計や現場監督をしたりすることも多く、顔を突き合わせて家づくりを進めるため、引渡した後でも真摯に面倒をみて頂けます。
入居後に何かあったときにすぐに駆けつけてくれるのは、やはり地元の工務店でしょう。
家は外観も大切ですが、やはりその家の基盤となる工法・構造を選ぶことも重要。日本にはさまざまな工法・構造で建築された家があります。それぞれのメリット・デメリットについてこちらでご紹介しています。
二世帯住宅は親世代と子世代が互いにサポートしあえるメリットがあります。
しかし、親子の関係性によっては逆にギクシャクした窮屈な生活になってしまうこともあります。それを避けるために、二世帯住宅をタイプ別に紹介し、補助金や税金対策も解説します。
>京都の注文住宅で二世帯住宅を実現する場合のメリットと注意点
京都で注文住宅を建てるときには、住宅以外にも必要な費用があるということを忘れてはいけません。それらの費用には設計費やインテリア、登記関連の費用が含まれますが、その他、不動産取得税なども課されます。
こちらのページでは、住宅以外に必要になる費用の詳細についてご紹介しているので、ぜひ事前に確認しておいてください。また、不動産取得税の課税タイミングや免税条件、軽減措置についての知っておきたい情報や、住宅ローンを組む時の注意点についても触れています。
注文住宅の間取りを決めるときには、「家族全員が暮らしやすいこと」を重視することがポイントです。特に注文住宅は間取りが自由になるので、日々の生活の動線をイメージし、スムーズに動けるように注意しましょう。
また、収納スペースは将来のことを考えてゆとりを持たせ、間仕切りは冷暖房の効率を考慮して空間づくりを行うことが大切です。こちらでは、暮らしやすい間取りの造り方と、間取りを決めるときの注意点についてご紹介しています。
注文住宅が無事に完成したとしても、住み始めてから、傷や不具合が出てこないとも限りません。そのような場合も考慮して、アフターサポートが充実したメーカーを選択することが大切です。
例えば、「ゼン・コーポレーション」であれば、入居してからの傷であったとしても、一定期間は無料で修理対応をしてくれるので安心です。また、引き渡しの際に、10年間の保証書も発行しています。そして、「LiV(リヴ)」では、10年間に合計6回の定期点検とメンテナンスがあるので、長期間に渡って住宅を良い状態に保てるでしょう。
京都で注文住宅を建てるとしたら、一体どの地域に建てるのがおすすめなのでしょうか。こちらのページでは、京都市北部の「北山」、西京区の「桂」、中京区の中心部にある「烏丸御池」、自然豊富な「嵐山」、京都府の中でも中心となる「京都」の5つの地域をピックアップして、それぞれの魅力をご紹介しています。
住宅を建てるときに、どの部分を重視するかは個人個人の考えによるでしょう。住みやすさ、京都らしさ、便利さ、自然などのポイントから、どの地域がどのような点で優れているのかを解説していきます。
バリアフリー住宅は老後の暮らしにも柔軟に対応できるため、現在需要が高まっている住宅の形です。バリアフリー住宅を建てる際には、段差やスロープを設けること、廊下の幅を広めにする、寝室からトイレまでの動線、浴室の広さや安全性、テーブルの高さなどを考えなければなりません。
こちらのページでは、バリアフリー住宅を建てる際のポイントを、5つピックアップしてご紹介しています。
注文住宅でペットと一緒に暮らしたいという場合、人間だけが住む場合と比較して、安全性や動線、空調環境などに工夫を施す必要があります。室内でペットを飼うということは、人間には起こり得ない事故が起こる可能性があるということです。さらに、動物とは体温調節機能が異なるため、空調に関しても安全性を高めなければなりません。
その他、トイレの場所や窓の配置、回遊動線を意識して間取りを決めると、人間とペットが共存しやすい環境となるでしょう。
注文住宅は自由度が高いため、工法や構造も好きなものを選択できます。木造、ツーバイフォー、鉄筋コンクリート、軽量鉄骨造、重量鉄骨造などが代表的ですが、それぞれのメリットとデメリットがあるので、それらを把握した上で選択するようにしましょう。
こちらでは、それらの工法の特徴とメリット・デメリットについてご紹介しています。ただし、京都らしい住宅を建てたいと考えるなら、景観や気候、風土の面も含めて、やはり木造がベストだと言えます。
新しい住宅を得るためには、注文住宅を建てることの他に、建売住宅を買うという選択肢もあります。この両者にはそれぞれメリットもデメリットもあるため、どちらが良いと単純に言うことはできません。
もちろん、京都でも建売住宅はたくさん販売されていますが、建売住宅はコストが低い反面、自由度が制限されるというデメリットがあります。そして、注文住宅はその反対だと言えるでしょう。こちらでは、注文住宅と建売住宅のメリットとデメリットについてご紹介しています。
二世帯住宅には、「二つの世帯が支えあって暮らせる」という大きなメリットがあります。ですが、一世帯だけが暮らす住宅を建てるときと比べて、注意するべきポイントが多いことも事実でしょう。
二世帯住宅には「完全同居タイプ」「完全分離タイプ」「部分共用タイプ」「3階建てタイプ」などがありますが、こちらではそれぞれのタイプの特徴やメリット、デメリットについてご紹介します。また、補助金や税金についても触れているので参考にしてください。