注文住宅で外観にこだわった京都に住むご家族の家づくり体験談を紹介しています。
外観的にも伝統にこだわりのある京都に家を建てるからといって、単純なものではなく、オリジナリティのある家にしたいと思っていました。もちろん、ずっと住むのですから住み心地も重要です。そこで選んだのが、注文住宅でイチから考えて建ててもらうという方法です。
家を建てようと購入した土地は、坂の多い地域にあり、土地の中に大きな段差があるという難点を抱えていました。そのような事情もあって、注文住宅が一番だと考えたのです。
施工会社の担当者さんには、いろいろと注文をしてしまいました。
段差の問題に加えて、外観も京都の風景に溶け込むようなものを希望。とはいえ、単純な木造は嫌だし、無機質すぎるデザインも避けたかったので、さまざまなアイディアを出してもらいました。
そうしてできあがったのは、段差を境に鉄筋と木造を組み合わせたもの。坂に面している下部分は鉄筋で強度がしっかりとしたものを。上の方は木造にして、京都の古都としての景色を邪魔しない落ち着いたデザインに。一部鉄筋とはいえ、外壁に木材で日本家屋風に装飾をしたので、正面から見ると全て木造のように見えます。
また、担当者さんが「オリジナリティのある家」という私のこだわりに正面から向き合って、しっかりと実現してくれました。手造りの雰囲気が出るよう、素材を天然ものメインにしたり、既製品を使わずパーツ一つひとつをイチから作ってくれたり。おかげで、内装だけではなく外装もオリジナリティあふれる我が家になりました。
工事中は毎週のように進捗を見学に行きましたが、担当者さんが嫌な顔ひとつせず付き合ってくれたのも嬉しかったです。
完成して片付けも一段落し、数ヶ月が経ちましたが、今でも家の外観をしみじみと眺めてしまいます。それくらいに素晴らしいのです。飽きのこないデザインって本当にあるんだなあと実感しました。