自然素材の家を提案・施工している京都の三原工務店は、住み手の健康を家から守る工務店。無垢材や断熱材、漆喰、自然塗料など使う材にもとことんこだわり、安心して住み続けられる家づくりを続けています。太陽熱を活用したハイブリッドソーラーハウスなど現代の技術ももちろん使いながら、住まいの遮熱・断熱性を高めることで省エネの住まいも実現。近年関心が高まっている、エネルギー収支ゼロのZEHの家施工も手がけるビルダーでもあります。2019年1月時点では、伏見区に2つの展示場を持っています。
ZEHビルダーでもある三原工務店。ハイブリッドソーラーシステムに加えて、太陽光発電システムも載せています。家が使うエネルギーと家が作り出すエネルギーの収支を0とするゼロエネルギー住宅を実現したこちらの家は、無垢の質感が美しい平屋の家。京都産のヒノキを使った無垢のフローリングや、壁や天井に珪藻土素材の壁紙を使うなど、随所に自然素材が使われています。
リビングに隣接した和室は、間仕切りの開口部を広く取ることで戸を開けておけば開放感ある空間になるよう工夫。和室の畳の下にも床暖房が入り、冬でもポカポカの住まいです。造り付けの収納や、これまで使ってきたタンスの寸法に合わせて作った専用のタンス置き場など収納プランも秀逸。
長期優良住宅でもあるこちらの家は、前の家で使われていた梁や欄間、下地窓などを再利用することで、新築でも懐かしさを感じる家となっています。家族の歴史と思い出が刻まれていく家。建て替えの際には、こうした思い出がなくなってしまうように思える方もいるのではないでしょうか。三原工務店は、住み手の気持ちを考えて、要望があれば以前の家の建材を新しい家でも蘇らせられる技術を持つ工務店。2階の窓からの光が明るく注ぐリビングの吹き抜け天井には以前の家で使われていたものを採用。和室の欄間も同様です。壁は、左官職人産が丁寧に仕上げた漆喰を。床には温かみのある無垢材を使うなど随所にこだわりが。もちろん、暮らしやすさも考えて、キッチンと洗面どちらからも出入りできる室内干しも可能な家事室のある間取りを採用しています。
三原工務店では、住まいの建材に自然素材を採用しています。例えば無垢材は、調湿効果があり経年に伴い美しく風合いを増していく素材。また、無垢材には蓄熱効果があるそうで、素足で歩いても足が冷えにくいなど寒さを感じにくい家づくりにはぴったりなのだとか。直接肌に触れるフローリングだけでなく、構造材にもヒノキやスギ、松などの無垢材を使用。漆喰には、幻の漆喰とよなれる、有明海の赤貝・銀杏草などを使った天然素材の材料を用いています。塗料は手触りや、経年変化が美しい自然と量を使用。また、畳もしっかりとい草の畳を使っています。
三原工務店の家づくりへの姿勢は、無駄なエネルギーを使うことなく「健康に暮らせる」家を作ること。
家の断熱性を高めることで、夏や冬の熱の流出入をできる限り低減し、エアコンなどの暖房による熱効率を高める工夫をしています。夏涼しく、冬暖かい家は過ごしやすいだけでなく、住まう人の健康にも大きな影響を及ぼします。例えば冬の場合、家全体の熱流出が抑えられれば、家の中の温度差も少なくなり、温度差による血圧の変化で脳梗塞や心筋梗塞などが引き起こされるヒートショックを予防することができます。ヒートショックは、冬のヒートショックによる死亡事故は交通事故死よりも多いとも言われている昨今。これから家づくりを考えるなら、断熱性能にも着目してみるといいでしょう。
三原工務店では、蓄熱効果があると言われる無垢材を使ったり、24時間太陽パワーで家中を温めるハイブリッドソーラーハウスに取り組んだりと、さまざまなアプローチで健康に暮らせる家づくりを形にしています。
アレルギーや喘息などの原因にもなると言われるハウスダスト。気密性が高くなっている現代の住まいは、家の中の空気の循環ができなくなり、室内の空気がハウスダストや化学物質などにより汚れがちと言われています。
暖かさを重視して高気密高断熱にする一方で、空気が汚れる…というのは、住まいの性能を求める上でジレンマだと感じている方もいるかもしれません。
三原工務店ではこのジレンマを解決する手段として、24時間計画換気システムを希望するお施主さんの家づくりに導入しています。ファンを設置し、そこから各部屋にダクトを伸ばし、家中の空気を24時間体制で計画的に廃棄することで、室内の空気を換気させるこのシステム。そもそも家の気密性が高くないとできないシステムです。つまり、三原工務店の家づくりは、気密性能も高い、ハウスダストの出にくい家づくりだと言えるのです。